当院における院内パス大会を中心としたパス委員会活動のクリティカルパス啓発、普及に対する効果の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of the critical pathway (CP) committee activity, especially of the conference on CP, in Morioka Municipal Hospital
  • トウ イン ニ オケル インナイ パス タイカイ オ チュウシン ト シタ パス イインカイ カツドウ ノ クリティカルパス ケイハツ 、 フキュウ ニ タイスル コウカ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

<p> パス大会とは、クリティカルパス(以下、CP)および医療の質に関する事項を施設内外のすべての職種で発表・検討する場とされている。盛岡市立病院(以下、当院)における院内CP大会(以下、CP大会)を中心としたCP委員会活動の効果を評価する目的で、アンケート結果を含め検討した。当院は2002年にCPを導入し、2006年4月にCP委員会を発足した。CP普及を目的にCP大会を、2008年6月から2016年12月までに70回開催した。CP大会終了時に参加者アンケート調査を行い、2008年と2016年に全職員へCPに対する意識調査を行った。第1回CP大会開催時のCP数は55、適用率は26.2%、第70回CP大会開催時のCP数は271、適用率は55.5%に増加した。CP数、適用率が少なくCPに消極的な診療科がみられた。参加者アンケートでは、8年間で研修の満足度、理解度が倍増した。全職員への意識調査では、CPの利点とされる項目に対する肯定的意見が増加したが、自己学習の努力低下が微増した。CP大会により、職員全体のCP理解、CP数、適用率の増加がみられ、CPは職員に広く浸透していると思われた。CP委員会活動は、院内のCP推進に不可欠で、CP大会の教育効果は有用であると思われた。職員の自己学習、CPに消極的な診療科に対し、従来のCP大会のみでは限界があり、新たな工夫が必要と思われた。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ