術後腋窩リンパ節再発を切除し無治療にて13年生存中の胃癌の1例

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タイトル別名
  • A 13-years-survival Case of Gastric Cancer after Excision of Axillary Lymph Node Metastasis without any Adjuvant Therapies
  • ジュツゴエキカリンパセツ サイハツ オ セツジョ シ ムチリョウ ニテ 13ネン セイゾン チュウ ノ イガン ノ 1レイ

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抄録

<p>遠隔転移を伴う胃癌の予後は一般に不良である.胃癌の遠隔転移は治療が難しい状況と認識されることが多い.本症例は61歳の男性で,多嚢胞性腎症,慢性腎不全で長期維持透析中の患者である.前庭部胃癌に対して幽門側胃切除術,D2郭清の根治手術を施行した.術後病理診断でStage IIA (T1b,N2,M0)と診断された.補助療法なしで経過観察中,1年後に孤立性の腋窩リンパ節転移で再発した.同部切除後,病理診断で胃癌の転移再発と考えられた.その後も引き続き集学的治療は行わず経過観察中で,初回治療後約13年間無再発で長期生存を得ている.本症例のような胃癌遠隔転移再発後の長期生存に関して,遠隔転移部位や補助療法なしという点で,非常に稀である.本症例の病態を,他の症例報告を検討し考察する.</p>

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