自己組織化マップを用いた九州地方の流域毎の気象場と降雨の関連性分析

書誌事項

タイトル別名
  • RELATION ANALYSIS BETWEEN METEOROLOGICAL FIELD AND RAINFALL FOR EACH BASIN IN KYUSHU USING SELF-ORGANIZING MAP

抄録

<p> 本研究では,自己組織化マップを用いて,今後豪雨リスクが高まることが懸念される九州地方を対象として,九州全域を含む気象場と一級河川流域における降水状況の関連について分析を行った.ここでは,流域の代表例として筑後川,六角川,大野川,白川,球磨川,大淀川,川内川の各流域を対象とした.その結果,九州北部西側にある流域(筑後川,六角川,白川)では前線系の豪雨が優位であった.九州南部西側にある流域(球磨川,川内川)は前線系の豪雨に加えて台風性の豪雨も優位となる.東側の流域(大野川,大淀川)は台風性の豪雨が優位である.また,本研究で構築した自己組織化マップ(SOM)を用いて,佐賀県に豪雨を引き起こした2021年8月14日の気象場を診断した結果,筑後川と六角川流域で豪雨リスクが高い気象場パターンであることがわかった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ