浮草駆除対策のためのボタンウキクサ増殖モデルの構築とその検証

書誌事項

タイトル別名
  • MODELING AND ITS VALIDATION OF WATER LETTUCE (<i>PISTIA STRATIOTES</i>) POPULATIONS

抄録

<p> 熱帯域や亜熱帯域に広く繁茂するボタンウキクサ(Pistia stratiotes)は,強い繁殖力により湖沼や河川の水表面を覆い尽くし,その異常増殖が問題となっている.我が国でも西日本を中心に異常繁茂が報告されており,地球温暖化の進行に伴って外来浮草の問題は今後も深刻化することが懸念されている.効率的な浮草駆除のためには,浮草バイオマスの動態を定量評価できるモデルの活用が不可欠である.このため,本研究では既往の実験・観測データを可能な限り活用し,汎用性の高いボタンウキクサ増殖モデルの構築を試みた.2つの検証データに対して再現計算を行ったところ,比較的良好な結果が得られたことから,次に,構築したモデルを用い,効率的な浮草回収方法について基礎的な検討を行った.</p>

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