発電用ダムの通砂運用効果推定手法の適用性と大規模出水における土砂動態特性の検討

  • 森本 晃樹
    電源開発株式会社 水力発電部 西日本支店
  • 角 哲也
    京都大学 防災研究所水資源環境研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • APPLICABILITY OF METHOD FOR ESTIMATING EFFECTS OF SEDIMENT ROUTING IN HYDROPOWER DAM AND CHARACTERISTICS OF SEDIMENT TRANSPORTATION DUE TO LARGE-SCALE FLOODS

抄録

<p> 水力発電は安定した出力を長期的に維持することが可能な脱炭素電源として重要である.一方で,水力発電の持続性を確保していく上で,貯水池土砂管理は大きな課題である.水力発電ダムの土砂管理手法として通砂運用の導入が一部のダムで進められているが,運用を最適化するための十分な知見が得られていない.本検討では,段階的に通砂運用を進めてきた瀬戸石ダムにおいて,これまでに得られた通砂効果を総括するとともに,運用中に発生した大規模洪水である令和2年7月豪雨がもたらした影響について考察する.ここでは,通砂効果を簡易に推定する指標であるクレスト/河床水深比について検討するとともに,令和2年7月豪雨を含む通砂運用に伴う調整池内の土砂動態について,数値解析および現地データを用いて明らかにした.</p>

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