環境DNA分析による島根県江の川下流域に位置する支川のアユ産卵場としての評価

書誌事項

タイトル別名
  • EVALUATION OF A TRIBUTARY AS SPAWNING GROUNDS FOR <i>PLECOGLOSSUS ALTIVELIS ALTIVELIS</i> IN THE LOWER-GONOKAWA RIVER USING ENVIRONMENTAL DNA ANALYSIS

抄録

<p> 江の川水系下流域の本川と,支川の八戸川において,河床環境調査,および環境DNAを用いたアユの降下・産卵動態調査を行い,アユ産卵場としての支川の評価を行った.支川では本川に比べて小粒径の河床材料の割合が高く,かつ,河床貫入度も高いことから,アユの産卵に適した河床環境であった.降下動態の調査からは,アユが夏に支川を生息場として利用し,秋に短期間で降下したことが明らかになった.産卵動態の調査からは,アユが本川と同様に支川で産卵を行っていることが明らかになった.また,環境DNA濃度に流量を乗算した環境DNAフラックスは,特に産卵期後半には本川と支川で同等であったことから,特定の支川は,江の川水系におけるアユの重要な産卵場として機能していることが明らかになった.</p>

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