MRI における定量化・標準化の必要性と最新動向
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- 黒田 輝
- 東海大学情報理工学部情報科学科
書誌事項
- タイトル別名
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- Requirements and Latest Trends of Quantification and Standardization in Magnetic Resonance Imaging
抄録
<p>MRIで得られる物理量をバイオマーカーとして臨床利用するためには,当該物理量の定量化,ならびにそのための測定法の標準化が不可欠である.このような観点から,北米放射線学会を中心としたQuantitative Imaging Biomarkers Alliance(QIBA)が検討を進めている.機能的MRI,動的造影MRI,動的磁化率コントラストMRI,筋骨格MRI,拡散強調MRI,磁気共鳴エラストグラフィーについてはprofile とよばれる要求仕様などをまとめた文書が作成され,臨床実用に向けて準備が進められている.他方,動脈スピンラベリング,拡散テンソル,脂肪プロトン密度などはまだ標準化検討の初期段階にある.MRI にはほかにも温度,pH,磁化移動率など,バイオマーカーとなりうる物理量がある.本稿では標準ファントムの状況も含め,バイオマーカーとしての定量化・標準化の最新動向と課題を論じる.</p>
収録刊行物
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- Medical Imaging Technology
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Medical Imaging Technology 41 (3), 99-105, 2023-05-25
日本医用画像工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390017843875119616
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- ISSN
- 21853193
- 0288450X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可