腸内細菌叢移植療法の現状とマイクロバイオーム創薬への展開

DOI
  • 石川 大
    順天堂大学消化器内科 順天堂大学細菌叢再生学講座

抄録

近年,腸内細菌叢の乱れ(dysbiosis)とさまざまな疾患との関連が明らかになっており, dysbiosisの改善を目的とした便移植療法(fecal microbiota transplantation:FMT)がdysbiosis に関わる疾患に対する根本的治療方法として注目されている.我が国においても,近年急増する潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)患者への新しい治療選択肢として期待が高まっている状況であり、2023年1月から先進医療Bとして開始となった。本稿ではFMTの有効性について,既報と当施設での臨床研究の結果を併せて報告し,創薬,実用化など今後の展開について最新の知見を概説する.

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 60 (3), 219-223, 2024

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017843890810368
  • DOI
    10.14894/faruawpsj.60.3_219
  • ISSN
    21897026
    00148601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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