新しい医療技術が「先進医療」として認可されるまで

DOI
  • 岩崎 幸司
    大阪大学医学部附属病院未来医療開発部臨床研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • 先進医療Bを開始するまでの進め方とコツ

抄録

先進医療は, 保険未収載の医療技術を医療技術自体の安全性と有効性を示すことができること, 既存の医療技術(標準治療)と比較して, 相対的な安全性および有効性を示すことができることならびに日本国内での普及性を見込めることの3つの条件を乗り越えて保険診療下で活用できるようにするために実施する. これらの条件は厚生労働省により厳密に評価されるが, 戦略マネジメントの手法を導入することにより先進医療として適格であると判断される確率をあげることができる. また, 先進医療を実際に開始するまでには多くのプロセスがあり, 多くの関係者(ステークホルダー)が関与するが, プロジェクトマネジメントの知識とスキルを活用することにより, 適切に進められるようになる. 本稿では, 新しい医療技術が先進医療として認可されるまでのプロセスをプログラムと捉えて, プログラム・プロジェクトのマネジメントに関する考え方を導入して効率的に進める方法とそのコツについて解説する.

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 60 (3), 187-191, 2024

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017843890825472
  • DOI
    10.14894/faruawpsj.60.3_187
  • ISSN
    21897026
    00148601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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