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- 北村 守正
- 金沢医科大学頭頸部外科学
書誌事項
- タイトル別名
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- ナイシキョウ カ コウジョウセン シュジュツ
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抄録
<p> 甲状腺疾患は女性に多く, 前頸部を切開する通常法手術では傷跡が目立ち, 生活の質を低下させる恐れがある. 一方, 内視鏡下甲状腺手術では頸部内からアプローチするため, 頸部に傷跡が残らず美容上優れており, その需要は今後さらに高まることが予想される.</p><p> 内視鏡下甲状腺手術は本邦では2016年に良性腫瘍, 副甲状腺腫瘍, バセドウ病に対して, 2018年に悪性腫瘍に対して保険収載されたが, まだ導入している施設は少ない. 今回, 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域での内視鏡下甲状腺手術の現状を調べるために, 頭頸部がん指定研修施設に対してアンケート調査を行った. 内視鏡下甲状腺手術を導入している施設は少なく, 頭頸部がん指定研修施設の2割程度であった. 導入している施設もまだ症例数は少なく, 試行錯誤しながら経験を積んでいることが分かった. 今後は手技の標準化, 技術向上のための教育的資材の作成, 手術サポート体制の充実などを行っていく必要があると考える.</p><p> 現在, 内視鏡下甲状腺手術は世界中でさまざまな方法で行われているが, 本邦では VANS(Video-assisted neck surgery) 法が主流である. 200症例を超えるこれまでの経験を踏まえ, 当科で行っている VANS 法について報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報
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日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 127 (2), 92-99, 2024-02-20
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390017843891068800
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- NII書誌ID
- AA1292408X
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- ISSN
- 24365866
- 24365793
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- NDL書誌ID
- 033358044
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可