ランダムフォレストを用いたハツカダイコンの根色および根形状と重量のモデル化

  • 上脇 優人
    東京農工大学大学院連合農学研究科
  • 福田 信二
    東京農工大学大学院農学研究院 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 農業情報研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Modeling the Relationship Between Root Color, Root Shape, and Weight of Radish Using Random Forests
  • ランダムフォレスト オ モチイタ ハツカダイコン ノ コンショク オヨビ コン ケイジョウ ト ジュウリョウ ノ モデルカ

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抄録

<p>ハツカダイコンの品質は,品種に大きく依存するが,青果物の品質は生産環境とポストハーベスト管理によって決定される.特に,ポストハーベスト管理のためには品質モニタリングが重要である.そこで本研究は,ランダムフォレストを用いて,画像から得られる色情報と形状情報に基づいて,非破壊でハツカダイコンの品質を推定することを目的とした.説明変数である色情報と形状情報は,一定の撮影環境下でハツカダイコンの静止画像を撮影し,画像解析により取得した.実験の結果,色情報と形状情報を用いたモデルの再現性が良好であったことから,色情報および形状情報とハツカダイコンの重量の関係性に基づいて,非破壊でのモニタリングができる可能性が示唆された.本研究で対象としたハツカダイコンは,赤系品種であったため,色情報の中でもR値が重要な変数であった.この色情報は撮影環境に変化のない条件で取得した色情報であるため,屋外や太陽光の影響がある室内環境などで撮影された画像を用いる場合に関する検討が必要である.また,本研究の成果は,特定品種に依存する研究成果ではあるものの,品種ごとにモデルを構築することで内部品質が推定できる可能性がある.今後の課題としてハツカダイコン内部の成分の時間変化の再現性に関する検討が挙げられる.</p>

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