保育実践を通して考える折り紙指導のコツ

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  • Origami Teaching Tips through Childcare Practice

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抄録

本研究の目的は,保育実習・幼稚園教育実習を終えた短大生が,その後に,折り紙の保育実践を行った場合には,幼児への折り方の伝達方法に関してどのような学びを得ることができるのか,そして,さらにどのような学びが必要であるのか,を明らかにすることであった。研究1 では,実習生Aとベテラン保育者X 先生を対象として,研究2 では,研究1 でベテラン保育者X 先生と実習生A の指導を見学した実習生B と新任保育者Y 先生を対象として,折り紙の折り方の伝達方法における違い,およびその違いにより,指導後の子どもが友だちに折り紙の折り方を教える活動には,どのような違いが生じるのかを検討した。その結果,ポイントを押さえて分かりやすく折り紙の折り方を子どもに教えるということは,実習生の段階でスキルとして習得をすることは可能であること,が示唆された。しかし,その一方で,足場作りという観点では,実習生の指導場面では,子どもとの間で足場作りの関係が成立していない可能性が示唆された。このような関係を形成するためには,保育現場に入ってからの主体的学びや繰り返し教える経験を積むことが重要であろう。

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