高校生に対するヘルスリテラシー向上を目的とした栄養教育プログラムの開発

DOI
  • 山城 秋美
    青森県立保健大学大学院健康科学研究科 尚絅学院大学
  • 吉池 信男
    青森県立保健大学大学院健康科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a nutrition education program for promoting health literacy among high school students

抄録

<p>〔目的〕 高校生の健康や食生活に焦点を当て,対象集団への調査結果等を参考に教材の試作と試行を行い,ヘルスリテラシー向上ための栄養教育プログラムを開発すること。</p><p>〔方法〕 高校生43名に対して質問紙調査及び「高校生の健康づくり」に関するグループワークを実施した。その結果等から,カードゲームによる栄養教育の教材を試作し,高校生21名を対象とした授業で試行し,実施可能性の確認と,対象者や教員等からのフィードバックに基づくプロセス評価を行った。</p><p>〔結果〕 質問紙調査では,10項目の生活習慣の重要度について,「大切」または「とても大切」との回答は69.8~100%であった。一方,9項目の健康行動の負担度について,「継続的に体重計測する」「栄養バランスや料理の組み合わせを考える」ことへの負担を感じる者の割合が高かった。グループワークでは,生活習慣に加えて「気持ちを解放することの大事さ」等の意見が出された。それらを踏まえて,「健康」「症状」「知識」の3領域から構成されるカードゲームを作成し,試行した。その結果,全5項目 (楽しさ,分かりやすさ,学び,授業での活用,他者への薦め) の評価項目に対して90%以上が肯定的に回答し,「わかりやすく,いろいろな症状を知ることができる」等の意見が出された。</p><p>〔結論〕 本教材への肯定的な意見が得られ,教育現場で活用できることが示唆された。研究の次段階として,栄養教育プログラムの改良及び介入試験による効果検証を行う。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017887629707776
  • DOI
    10.60395/ajhw.6.1.1
  • ISSN
    24356794
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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