授業のユニバーサルデザイン化に関する教職志望大学生の知識 : 通常の学級の担当教員を志す学部生を対象として

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書誌事項

タイトル別名
  • Undergraduate Students’ Knowledge of Instructional Techniques for Universally Designing Class Lessons: Survey of Undergraduates who Wish to Become Regular Classroom Teachers

抄録

通常の学級の担当教員を志望する大学生を対象として、授業のユニバーサルデザイン(授業UD)化の工夫に関するアンケート調査を行った。回答者の半数以上が「知っている」と回答した工夫の多くは、「授業での『学び』の階層モデル」と照らすと、第一階層の「参加(活動する)」及び第二階層の「理解(わかる)」にアクセスするものであった。第三階層の「習得する(身につける)」や第四階層の「活用(使う)」にアクセスする工夫については、「知らない」という回答の方が多かった。また、回答者の多くが授業UD 化に関する学習の機会を大学の講義の中で得ていたことから、今後も教職課程のカリキュラムの中でその内容を積極的に取り扱っていくことの有用性が示された。それ以外にも少数ではあるが、ボランティアやアルバイト、教育実習等、小・中学校や高校での授業をとおして体験的な学習の機会を得ている者もいた。授業UD化の学習に関しては、講義をとおして得た理論的知識と教育現場で得た実践的知識を往還させる機会を確保していくことが肝要になると考えられた。

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