精神科病院に入院する患者のおむつ使用に至る経緯とおむつ離脱に向けた看護のかかわり

書誌事項

タイトル別名
  • Using diapers through nursing interventions for psychiatric inpatients
  • Using diapers through nursing interventions for psychiatric inpatients

抄録

精神科入院患者のおむつ使用に至る経緯とおむつ離脱に向けた看護のかかわりについて明らかにすることを目的に、精神科看護師24名に半構成的面接を実施し、34例のデータを質的に分析した。おむつ使用に至る経緯は【排泄動作・機能を制限する治療上の処置】【下部尿路症状の出現】【身体機能の低下による体動困難】【精神症状による排泄動作の障害】【失禁に対する不安や心配】であった。おむつ離脱に向けて改善傾向にあった14例では【看護チームの意思統一がされていない】【排泄動作・機能を制限する治療上の処置】という課題があったが【身体拘束の解除】【患者の状態改善】【排泄の自立を患者が希望】【家族の希望や負担を考慮】【看護計画の再検討】をきっかけとしておむつ離脱を目指し【おむつの使用による患者の心理的・身体的影響を最小限にする】【患者と協働関係を構築する】【排泄の自立に向けたチームづくり】【下部尿路症状に対するケア】【排泄動作のリハビリテーション】【排泄自立に向けた環境調整と排泄用具の選択】【薬物療法の生活への影響を査定し適正な使用を提案】が行われていた。

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