橋梁デザイナー大野美代子の言説にみるデザイン志向と造形操作の特徴

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書誌事項

タイトル別名
  • Miyoko Ohno's Intention of Bridge Design and Its Demonstration in Actual Bridges
  • -Analysis of Her Discourse

抄録

<p> 本研究は,1970年代の土木デザイン黎明期に,インテリアデザインから橋梁デザインへと活躍の幅を広げ,土木学会田中賞や土木学会デザイン賞などを通じて高い評価を得た大野美代子に焦点をあて,その橋梁デザイン志向と具体の造形操作手法を大野の言説から明らかにすることを目的とする。成果として大野のデザイン志向を,①場所性・周囲との調和の考慮,②橋全体の造形,構造美の考慮,③ディテールの検討,④夜間景観への配慮,⑤長期にわたる運用期間への配慮,⑥橋を渡る楽しさ・快適さの検討,⑦橋と共に暮らす人々への配慮,⑧使う人の多様性への配慮の8つに整理し,これらが「多様な空間的スケールからの検討」「短期/長期の時間的スケールを考慮した検討」「市民感覚のデザインへの反映」の3つに分類出来ることを示した。また,各デザイン志向に対応する具体のデザイン例を整理した。</p>

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 70 (3), 3_39-3_48, 2024-01-31

    一般社団法人 日本デザイン学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017965043008000
  • DOI
    10.11247/jssdj.70.3_39
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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