ある落橋事例から考える今後の木橋発展に向けた教訓

  • 渡辺 浩
    福岡大学 工学部社会デザイン工学科

書誌事項

タイトル別名
  • LESSONS LEARNED FROM A COLLAPSED BRIDGE FOR FUTURE TIMBER BRIDGE DEVELOPMENT

抄録

<p> 2023年5月,水辺の橋として親しまれてきた木橋が落橋した.この橋は西アフリカ産のボンゴシ材が使用されたアーチ橋で,27年間供用されていた.同様の木橋は1990年代に国内に多数が架けられた.外国での実績を元に架設当初はメンテナンスフリーで耐用年数50年とも言われていたが,国内では短期間で腐朽することが明らかとなった.このような木橋が多数架けられたのにはメンテナンス不要なものがよいとされた当時の永久橋神話が影響していると考えられる.今では橋の点検診断と早期補修は当然のものとなっている.この橋を通じて,橋の維持管理の方法を整理すると共に,本橋の経験を活かしていくために,その教訓について考察する.</p>

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