書誌事項
- タイトル別名
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- New Stable Management of Self-help Groups for Adults with Developmental Disabilities
- オトナ ノ ハッタツ ショウガイ ノ ジジョ グループ ニ オケル アラタナ アンテイ ウンエイ
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抄録
人間学・人類学 論文
本研究の目的は、長期の存続が難しいと考えられる数十の発達障害の自助グループから成り、15年間存続しているE会の実践の構造を、現象学的方法を用い明らかにすることである。その結果、新たな「安定運営」の概念を得ることができた。E会の実践の構造とは、以下のようなものだと考える。E会関連の自助グループは、(1)各グループと参加者の個性を尊重するため、誰もが無理をする必要がなく、(2)常に新たなグループ誕生の可能性を含み、(3)自由な精神をもつがゆえに、いつまでも存続する保証はない。しかし、E会全体を見たときには、少人数で構成される数十の自助グループが(4)〈助け合いの連鎖〉によって緩やかにつながっているため、E会は「すぐつぶれる」ことはない。これが、新たな「安定運営」である。一方、行政側は「すぐつぶれる」自助グループの意見を根拠として「施策を打ち出す」ことはできない。しかし、E会のように、数十の自助グループがまとまりとして長く存続するならば「すぐつぶれる」とは言えず、その意見によって様々な施策が打ち出されていくことが期待できる。以上のことは、E会における発達障害の自助グループのつながりや存続を支える実践の構造であるが、今後はE会の影響を受けない地域の発達障害の自助グループの在り方について明らかにしていきたい。それらとE会を比較することによって、E会の組織運営の構造がより明確に浮かび上がると考える。
収録刊行物
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- 年報人間科学
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年報人間科学 45 31-46, 2024-03-31
大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390017965044095744
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- NII書誌ID
- AN0020011X
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- DOI
- 10.18910/94575
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- HANDLE
- 11094/94575
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- ISSN
- 02865149
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB