企業の緑地創出と維持管理に関する第三者認証取得行動に関する研究 -SEGESとABINCを題材に-

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the cases obtained third-party certification system for creating and maintenance corporate green spaces

抄録

<p>グローバルなESGへの取り組みが活発化している。その結果を非財務情報として開示する手法として、第三者認証制度が利用されている。第三者認証に関する研究は多いが、その認証結果に関する研究はない。そこで、日本における企業緑地の創出・維持を評価するSEGESとABINCの2つの認証制度を選定し、認証取得事例を調査した。認証取得件数は年々増加している。パフォーマンスを俯瞰するため、土地や建物を所有(タイプⅠ、Ⅱ)するか、売却(タイプⅢ)するかで分類した。所有する場合は、自社事業用(タイプI)か賃貸事業用(タイプII)かに分類した。その結果、所有タイプIとIIでは、緑地の総合的な価値を評価するSEGESが好まれることがわかった。また、2つの制度の認証更新率は、タイプIIIでは低かった。TNFDの公表により、非財務情報開示の動きはさらに強まることが予想されるが、第三者認証制度がこの流れに対応し続けられるかどうかは、認証取得を目指す企業の意識調査によって見極める必要がある。</p>

収録刊行物

  • 都市計画報告集

    都市計画報告集 22 (4), 586-591, 2024-03-11

    公益社団法人 日本都市計画学会

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