日本の小学生の通学実態に関する調査結果

書誌事項

タイトル別名
  • Survey report on the current state of elementary school students' commuting practices across Japan

抄録

<p>小学生の通学実態を把握するため、2023年秋、市区町村立の小学校に通う子を持つ20~49歳の女性を対象にオンラインアンケートを実施し、6000人の有効回答を得た。過去1週間、毎日徒歩で登校、下校した子は各82%, 67%で、都市規模が大きいほど高割合だった。徒歩以外では家族の車が多いが、下校時は塾や学童の送迎も多かった。スクールバスを月11日以上利用した子は、登下校とも2%未満だった。近所の子との登下校(登下校班含む)が多いが、単独の子も各15%, 11%存在した。単独行動(いわゆる移動自由性)については、77%が下校を許可される一方、校区外への移動は15%、バスや電車の利用は11%と許可割合が低かった。遭遇するリスクとして、不審者は登下校時、交通事故と熱中症は登下校以外に高かった。本調査データは、通学時の安全と身体活動の両立を検討するための資料とする。</p>

収録刊行物

  • 都市計画報告集

    都市計画報告集 22 (4), 675-682, 2024-03-11

    公益社団法人 日本都市計画学会

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