チョコレート喫食による心理的効果と有効視野範囲の関係

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タイトル別名
  • Relation between the Psychological Effect of Eating Chocolate and the Size of Useful Field of View
  • チョコレートキツショク ニ ヨル シンリテキ コウカ ト ユウコウ シヤ ハンイ ノ カンケイ

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抄録

<p>先行研究では,ポジティブな感情状態において我々は周囲の広い範囲に注意を向けることができ,柔軟な思考や行動ができることが明らかとなっている.また,チョコレートには気分修飾効果があり,チョコレートを喫食することでポジティブな感情が生起することが示されている.これらの先行研究から考えると,チョコレートを喫食することで心理的にポジティブな効果が現れ,視覚的注意範囲である有効視野が拡大する可能性がある.そこで,本研究はチョコレート喫食と感情の変化,ならびにチョコレート喫食と有効視野の関係を明らかにすることを目的とする.実験では,スイーツ心理尺度による感情の評価,ならびに心理測定曲線を用いた有効視野の計測が実施された.その結果,以下の2点が明らかになった.(1)好みのチョコレートを普段通りに喫食することで,心理的にポジティブな効果が現れることがわかった.(2)好みのチョコレートを普段通りに喫食することで,視覚的な注意の範囲を表す有効視野が拡大することがわかった.</p>

収録刊行物

  • 人間工学

    人間工学 60 (1), 43-50, 2024-02-15

    一般社団法人 日本人間工学会

参考文献 (14)*注記

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