シンポジウムのねらい

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タイトル別名
  • 重症心身障害児(者)の新型コロナワクチン

抄録

重症心身障害児(者)(以下、重症児(者))に対する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症対策においても、ワクチン接種が非常に重要な予防方策であることは言うまでもない。前例のない速度でワクチン開発は進められ、重症心身障害施設の利用者、職員を対象としたワクチン接種もほぼ完了した状況であるが、接種後時間経過とともに抗体価が低下することも明らかとなり、ブースター接種も計画されている。一方で、その安全性に対する不安も大きく、特に重症児(者)の接種にあたっては、厚生労働省等から発出されるワクチン安全性情報とともに、重症児(者)に対する実際のワクチン接種を踏まえた副反応の状況を把握する必要がある。また、新型コロナウイルスの変異による感染拡大の脅威はデルタ株による国内第5波の流行で示されている。“ウィズコロナ、ポストコロナ”における重症心身障害施設の感染対策において、ワクチンの有効性や副反応などに関する情報を的確に把握して、接種を進めていくことが基本となる。 以上の状況を踏まえ、本シンポジウムでは、①新型コロナワクチンに関する基礎的情報(開発経緯や免疫獲得機序、安全性と有効性の概要)さらに変異株の特徴と今後の展望、国立病院機構重症心身障害病棟で実施された②新型コロナワクチン接種後副反応に関する観察研究、③重症児(者)におけるワクチン接種後免疫応答に関する前向き研究について、3人の講師に解説、報告してもらう。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390017975920030976
  • DOI
    10.24635/jsmid.46.2_206
  • ISSN
    24337307
    13431439
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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