Big Fiveの「社会的望ましさの認知」と「個人的望ましさ」――相関とその関係流動性による調整

書誌事項

タイトル別名
  • Perceived Social Desirability and Personal Desirability of the Big Five Personality Traits:Correlations and Their Moderation by Relational Mobility

抄録

<p>本研究は(1) Big Five各特性の社会的望ましさの認知と個人的望ましさが正に相関するか,(2)その強さが関係流動性の認知により異なるかを検討した。参加者(研究1:大学生224名,研究2:調査会社のモニター558名)は,Big Five尺度の各項目の社会的望ましさの認知と個人的望ましさ,関係流動性の認知を回答した。確認的因子分析の結果,社会的望ましさの認知と個人的望ましさの両方で5因子構造(+ランダム切片または方法論的因子)が最適であった。社会的望ましさの認知と個人的望ましさは全特性で正に相関し(研究1: rs = .52–.69,研究2: rs = .59–.67),その強さは一部の特性において関係流動性の認知(高群vs.低群)により異なった(誠実性:r = .42 vs. .64 (研究1),r = .55 vs. .66 (研究2);調和性:r = .59 vs. .73 (研究2))。性格特性の望ましさの研究への示唆が議論された。</p>

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参考文献 (24)*注記

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