日本輸血・細胞治療学会による「院内細胞治療製品取扱実態調査」における再生医療等製品2022年の現状

  • 小林 博人
    東京女子医科大学附属足立医療センター輸血・細胞治療部 東京女子医科大学病院輸血・細胞プロセシング部
  • 藥師神 公和
    神戸大学医学部附属病院腫瘍・血液内科
  • 阿南 昌弘
    埼玉医科大学総合医療センター輸血部
  • 池田 和彦
    福島県立医科大学医学部輸血・移植免疫学講座
  • 奥山 美樹
    がん・感染症センター都立駒込病院輸血・細胞治療科
  • 藤原 慎一郎
    自治医科大学附属病院輸血・細胞移植部
  • 菅野 仁
    東京女子医科大学病院輸血・細胞プロセシング部
  • 田野﨑 隆二
    慶應義塾大学病院輸血・細胞療法センター
  • 中山 享之
    愛知医科大学中央臨床検査部・輸血部
  • 長村(井上) 登紀子
    東京大学医科学研究所附属病院セルプロセッシング・輸血部

書誌事項

タイトル別名
  • SURVEY OF INSTITUTIONAL HANDLING OF REGENERATIVE MEDICAL PRODUCTS CONDUCTED BY THE JAPAN SOCIETY OF TRANSFUSION MEDICINE AND CELL THERAPY IN 2022

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説明

<p>2022年に実施した「院内細胞治療製品取扱実態調査」についてのアンケート回答結果について報告する.調査は,全国大学病院と附属病院,国立・公立・公的病院,日本骨髄バンク移植認定病院,こども病院・総合周産期母子医療センター等の203施設を対象とし,140施設(69.0%)から回答を得た.41施設が細胞培養加工施設を有し,そのうち19施設(46.3%)が輸血部門で管理していた.全施設における14種類の再生医療等製品の導入状況は,ヒト細胞加工製品では,テムセルHS注が80.7%,キムリア点滴静注が28.6%と多く,遺伝子治療用製品ではゾルゲンスマ点滴静注が18.6%で多かった.輸血部門は11種類の再生医療等製品で原料細胞の採取や管理等に関与していたが,3製品には全く関与がなかった.3製品のうちネピックとオキュラルは,指定再生医療等製品であり,院内における投与記録の保管が血液製剤同様に義務付けられている.一部専門部署の関与があったが,ほとんどは当該診療科と薬剤部門の管理であった.院内における再生医療等製品の管理及び取扱への輸血部門の関与という観点からは,課題があることがわかった.</p>

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参考文献 (7)*注記

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