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- 菊池 慶之
- 島根大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Will Land in Nonmetropolitan Areas Be Financialized?: Case Study of Mega-Solar Developments in the Tsuyama Urban Area
抄録
<p>2012年のFIT導入以降,急速に増加するメガソーラーは,不動産投資の一形態として開発されることも多い.本稿は,日本におけるメガソーラーの地域的展開の特徴を明らかにするとともに,メガソーラー開発に関わる主体間の関係を分析することで,地方圏における土地の金融化のメカニズムとその影響を明らかにすることを目的とするものである.全国と岡山県の津山都市圏におけるメガソーラー開発を検討した結果,日本におけるメガソーラーは,大都市圏などの大規模発電事業者が,地方圏の土地資源を利用し,世界中の投資家のために開発・運営を行う構図が浮かび上がる.このような形態の開発は,地方圏の土地を金融市場に結び付けることで土地利用を急速に変化させる典型的な不動産を通じた金融化の進展とみることができる.また,金融化された開発においても,地元自治体の関与が地域の主体の事業参加を促すことが示唆される.</p>
収録刊行物
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- 地理学評論 Series A
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地理学評論 Series A 96 (1), 94-109, 2023-01-01
公益社団法人 日本地理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018042788284416
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- ISSN
- 21851751
- 18834388
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可