プレーパークで展開する子どもの遊びの図式化
書誌事項
- タイトル別名
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- Schematizing Children’s Activities in an Adventure Playground through Participant Observation
- From the Point of View of Difficulty Level and Engagement in Play
- 継続的な参与観察による遊びの難易度と関与度からの検討
抄録
本研究では,リスクを伴う遊びができるプレーパークにおいて,3 人の子どもを対象として彼らがする遊びを継続的に参与観察した。観察・記録された遊びから,遊びの難易度の側面と,それぞれの遊びへの関与度の側面の二次元から図式化することを試みた。その結果,どの子どもも初めてする遊びは,(1)他の子どもが遊ぶ様子を見て興味を示すも,最初はうまくいかずに失敗して,他の子どもや大人に教えてもらいながらできるようになり,その先に工夫して遊べるようになる。そして,(2)より難易度の高い遊びに興味を示して,失敗しながら自分でできるようになる,というプロセスをたどっていた。しかし,(3)プレーパークでの遊びの選択の仕方は子どもによって異なり,易しい遊びから難易度の高い遊びに徐々に移行する子どももいれば,遊びの難易度に関係なく多くの種類の遊びをし続ける子どもがいるなど,プレーパークでの遊びの選択は子どもによって異なることが明らかになった。
収録刊行物
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- 質的心理学研究
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質的心理学研究 23 (Special), S119-S125, 2024
日本質的心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018053403052288
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- ISSN
- 24357065
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可