うつ病の神経細胞新生仮説を再考する
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- 朴 秀賢
- 熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学講座
書誌事項
- タイトル別名
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- Rethinking the neurogenesis hypothesis of major depression
抄録
精神科でもっとも患者数が多いうつ病の診療では,有効率が不十分であるにもかかわらずモノアミン仮説に基づく抗うつ薬がいまだ治療の主役であり,診断に有用なバイオマーカーがいまだ存在せず誤診が多いのが現状である。したがって,モノアミン仮説に代わる新たな病態仮説に基づくうつ病の新規治療・診断法開発が望まれている。うつ病の新たな病態仮説として注目されているのが,うつ病により低下した成体海馬神経細胞新生が治療により増加するという,神経細胞新生仮説である。この仮説は基礎研究により確立したが,生きているヒトで神経細胞新生を検出できないため,実際にうつ病患者の海馬神経細胞新生が低下しているのかはいまだに不明である。そこで本稿では,まず成体海馬神経細胞新生について概説したうえで,うつ病の神経細胞新生仮説を支持する研究成果を紹介し問題点を指摘する。最後に,神経細胞新生仮説の問題点を克服するための方法について議論する。
収録刊行物
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- 日本生物学的精神医学会誌
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日本生物学的精神医学会誌 35 (1), 10-14, 2024
日本生物学的精神医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018120873655040
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- ISSN
- 21866465
- 21866619
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可