小児リンパ疾患の病態および経皮的リンパ管治療

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タイトル別名
  • Pathophysiology of pediatric lymphatic diseases and percutaneous lymphatic intervention

抄録

<p>リンパ疾患は外傷性,先天性,腫瘍性,炎症性,特発性等,多種多様な原因により発症する.その主な病態は,リンパ管の損傷とリンパ液のうっ滞や過剰産生による破綻である.リンパシステムの全体像把握は難しく,特に肝臓や腸からのリンパ流の全体的評価は困難だが,近年の技術進歩により肝リンパ流の評価が可能となってきている.それにもかかわらず,リンパ系の画像評価は未だ発展途上であり,病態解析と治療計画の根拠とするには限界がある.小児患者に対する治療として,我々はリンパ管造影,胸管塞栓術,胸管破砕術,肝内リンパ管塞栓術等を用いて乳び胸水,乳び腹水,鋳型気管支炎,乳び心嚢症,蛋白漏出性胃腸症等を治療している.本稿では,我々が直面している実際の症例に基づいてリンパ疾患の病態を解説し,その治療により解決した領域と,これから取り組むべき課題を紹介する.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018130491093248
  • DOI
    10.20844/jspr.40.1_43
  • ISSN
    24324388
    09188487
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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