熊本県で生育したスギ品種リュウノヒゲの木材の性質
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- ジョーンズ トレバー G.
- The New Zealand Institute for Plant and Food Research Limited
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- 山下 香菜
- 森林総合研究所 木材加工・特性研究領域
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- 平川 泰彦
- 森林総合研究所 元企画部
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- 池田 元吉
- 熊本県林業研究・研修センター
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- 荒木 博章
- 宮崎県木材利用技術センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Wood properties of the Ryuunohige sugi cultivar from Kumamoto prefecture
説明
<p>リュウノヒゲは、熊本県と大分県に植栽されているスギ在来品種で、成長は中生型で通直性と耐風性に優れるが、その木材の性質はほとんど知られていない。本研究では、熊本県菊池地方の同一林分に生育した30個体の地上高0.6~8.0 mから丸太と円板を採取して、木材性質の個体間と個体内の変動を調べた。他のスギ品種に比べて、木材密度、ヤング率及び晩材率は高く、ミクロフィブリル傾角は小さかった。また、他のスギ品種に比べて、接線方向と半径方向の収縮率は比較的大きかった。地際部を除くと生材の心材含水率は低かった。心材色では明度(L*)と黄色度(b*)が高く、赤色度(a*)が中程度であった。これら木材性質の個体間変動は小さく、樹幹内変動は全個体で類似していた。リュウノヒゲは、通直性と耐風性に加えて木材の性質も優れることから、造林用品種として望ましい性質を有している。</p>
収録刊行物
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- 森林総合研究所研究報告
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森林総合研究所研究報告 23 (1), 13-28, 2024-03-28
国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018141479795840
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- ISSN
- 21899363
- 09164405
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可