<sup>1</sup>H-NMR relaxometryによるT<sub>1</sub>-T<sub>2</sub>緩和相関測定を用いたセメントペーストの再吸湿過程における空隙構造変化の観測

  • 栗原 諒
    東京大学 大学院工学系研究科建築学専攻(〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1)
  • 大窪 貴洋
    千葉大学 大学院工学研究院総合工学講座(〒263-8522 千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33)
  • 丸山 一平
    東京大学 大学院工学系研究科建築学専攻(〒113-8656 東京都文京区本郷7-3-1) 名古屋大学 大学院環境学研究科都市環境学専攻(〒461-8601 愛知県名古屋市千種区不老町)

書誌事項

タイトル別名
  • MICROSTRUCTURAL CHANGE OF HARDENED CEMENT PASTES UNDER RE-HUMIDIFICATION ANALYZED BY <sup>1</sup>H-NMR RELAXOMETRY:T<sub>1</sub>-T<sub>2</sub> CORRELATION STUDY

抄録

<p>処女乾燥時に起きるセメントペースト(HCP)の空隙構造変化は、再吸湿過程で非回復性となる構造変化が介在する。本研究では、HCPの空隙中にある水分子の1Hを核種とした1H NMR relaxometryを用いたT1-T2緩和相関測定を、再吸湿過程におけるHCPにおいて実施した。その結果、2次元のT1-T2緩和相関から、封緘時ではT1/T2≈1.7の対角線上にinterlayer、gel、capillary空隙に由来する緩和成分が存在する。再吸湿過程では対角ピーク上で再吸水挙動が確認される一方、95%RHでの再吸湿においても非回復性である、他の空隙中と運動性の異なるC-S-H中の1H緩和成分がT1/T2≈12.3に確認された。この緩和成分は、再度水没させた場合のみ回復しうる、処女乾燥時のC-S-Hの非回復性の構造変化に由来するものと考えられる。</p>

収録刊行物

参考文献 (22)*注記

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