船頭平閘門に使用されたモルタルの岩石学的評価と長期耐久性

  • 本合 弘樹
    株式会社太平洋コンサルタント ソリューション技術部(〒285-0802 千葉県佐倉市大作2-4-2)
  • 安藤 陽子
    株式会社太平洋コンサルタント ソリューション技術部(〒285-0802 千葉県佐倉市大作2-4-2)
  • 大坪 祐紀
    国土交通省 中部地方整備局木曽川下流河川事務所(〒511-0002 三重県桑名市大字福島465)
  • 川瀬 宏文
    公益財団法人河川財団 名古屋事務所(〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-5-10 名古屋丸の内ビル7F)

書誌事項

タイトル別名
  • PETROLOGICAL EVALUATION AND LONG-TERM DURABILITY OF MORTAR FROM SENDOHIRA CANAL LOCK

抄録

<p>船頭平閘門は1902年に建造された水路閘門である。石材の目地に使用されたモルタルの材料を偏光顕微鏡下で観察した結果、ボート型のⅡ型ビーライトが多く含まれる竪窯焼成のセメントが使用されていたことから、モルタルは建造当時のものと考えられる。このようなセメントは水和が緩慢であるため、セメントペーストへアルカリが継続的に供給されて中性化が抑制された反面、ASRも継続することになった。EDS定量分析の結果、ASRゲルは骨材内部では未だにアルカリ濃度が高く、膨張余力を有していたが、セメントペースト中には粗大な空隙が多く、そこにASRゲルが滲出して骨材に膨張ひび割れがほぼ生じなかったことで、現在に至るまで健全であると考えられる。</p>

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

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