合成炭酸カルシウムを配合した高硫酸塩スラグセメントの水和反応と強度発現性に及ぼす亜硝酸カルシウム併用添加の影響

  • 伊藤 貴康
    UBE三菱セメント株式会社 研究所(〒755-8633 山口県宇部市大字小串字沖の山1-6) 島根大学 大学院自然科学研究科(〒690-8504 島根県松江市西川津町1060)
  • 新 大軌
    島根大学 大学院自然科学研究科(〒690-8504 島根県松江市西川津町1060)
  • 原田 奏也
    UBE三菱セメント株式会社 研究所(〒755-8633 山口県宇部市大字小串字沖の山1-6)
  • 大崎 雅史
    UBE三菱セメント株式会社 研究所(〒755-8633 山口県宇部市大字小串字沖の山1-6)

書誌事項

タイトル別名
  • EFFECT OF THE ADDITION OF CALCIUM NITRITE ON THE HYDRATION AND STRENGTH OF HIGH SULPHATE SLAG CEMENT WITH SYNTHETIC CALCIUM CARBONATE

抄録

<p>本研究では、セメント(OPC)1~3%およびせっこう15%含む高硫酸塩スラグセメント(HS-BFSC)の水和反応や強度発現性に対して、CO2を用いて合成した炭酸カルシウム(CC)と亜硝酸カルシウム(CN)の併用添加による影響を検討した。CCの添加は、材齢7日までのBFSの反応率を高めて初期強さを向上させるが、長期強さの伸びが小さくなる傾向にあった。一方、CN添加は、OPC3%添加時の強さ低下の改善とCC添加による長期強さの低下の補完効果を示した。CNの利用により高炉B種やC種と同レベルの強さを有する、CO2を炭酸塩として固定した高硫酸塩スラグセメントの実用の可能性を示すことができた。</p>

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参考文献 (3)*注記

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