説得と納得の深い溝
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- 築地 達郎
- 龍谷大学
書誌事項
- タイトル別名
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- The Deep Divide between Persuasion and Conviction: The Structure of Contemporary Public Relations Communication
- ―現代広報コミュニケーションの構造―
抄録
<p>本稿においては、現代における広報コミュニケーションの構造を、情報社会学の知見に基づいて社会システム論的な観点から検討分析した。その際、社会が学習することを措定する「社会広報学」の考え方を批判的に導入し、新たな信頼創出の可能性を探った。現代社会はSNSとAIが深く広く浸透するメディア環境の激変に加え、地球環境問題とエネルギー問題に代表されるような世代を超える社会問題に直面している。そうした状況における広報コミュニケーションは新しいステークホルダーを前に構造的に変容を迫られていること、そして広報活動による説得行為をステークホルダーが納得することは極めて難しいことが明らかになった。さらに、社会的なエートスに対して働きかけ「倫理的態度」の変容を促すような広報コミュニケーションの重要性が浮き彫りになった。</p>
収録刊行物
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- 広報研究
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広報研究 28 (0), 51-61, 2024
日本広報学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018198838824320
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- ISSN
- 24359882
- 13431390
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可