宮坂哲文の自治的活動論における個-集団関係
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- 相庭 貴行
- 筑波大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- The Relations between Individuals and Groups on Tetsufumi Miyasaka’s Theory of Self-Governing Activities: Focusing on Miyasaka’s Introjection and Modification of the Theory of Extra-Curricular Activities of E.K. Fretwell
- —E.K.フレッツェルの教科外活動論の摂取と変容に着目して—
抄録
<p>本論では、宮坂哲文(1918-1965)が自治的活動論において米国の教科外活動をどう摂取し、またその中で異なる論理をどう用いて個-集団関係を理解したのか検討する。宮坂は米国のフレッツェルの教科外活動論を「市民」育成の訓練として摂取した。一方、フレッツェルの教科外活動論では個々が集団の決定や運営に参加することで主体性が育つとしたのに対し、宮坂はそのように理解せず、個々が集団の風格に同化されることで個々が「よき市民」になるのだと理解した。宮坂が異なる理解をした理由として、理想とされた「市民」像の日米での違いや、日本の教育学における集団の教育力に対する理解があることが指摘できる。</p>
収録刊行物
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- 日本特別活動学会紀要
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日本特別活動学会紀要 32 (0), 65-73, 2024-03-31
日本特別活動学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018198839554432
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- ISSN
- 24369233
- 13437151
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可