救急初療室における教育担当看護師が現認教育に対して抱く困難

抄録

【目的】本研究は,わが国の教育担当看護師が救急初療室で行う現任教育に対して抱く困難を明らかする. 【方法】対象は,全国の救命救急センターで現任教育を担当する教育担当看護師である.先行研究を参考にして救急初療看護として必要な教育項目を42項目作成し,それに対する困難の程度を尋ねるWeb調査を実施した. 【結果・考察】分析対象は85名であった.教育項目42項目中26項目に困難を感じていた.外傷看護や循環管理など救急看護自体の困難さが現任教育への困難に影響していたことに加え,家族対応など教育方法が明らかでない項目に困難を感じていた.属性別分析では,インストラクター資格,認定または専門看護師の資格が現任教育の困難に影響した項目があり,教育担当者間での連携・支援が必要である.また,看護師長をはじめ,病院全体で教育担当看護師自身が教育者として意味付けられるように支援することが教育担当看護師の現任教育に対する困難軽減に繋がると考える.

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