乳房に対する自家脂肪移植術についてのエビデンス解釈と今後の展望

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タイトル別名
  • Evidence Interpretation and Future Perspectives on Autologous Fat Grafting for the Breast

抄録

<p>乳房領域への自己脂肪注入術 (Autologous Fat Grafting : AFG) の需要が高まるなか, 本邦での実用例は他国に比較してまだ少なく, 手術適応や施行後合併症の実態など不明確な点も多い。最近になって, 海外では乳房への AFG の有効性や安全性についての質の高いランダム化比較試験やシステマティックレビューがみられ, 国内でも AFG についての研究報告が増えている。今後, 本邦においても AFG が有効な乳房再建法の一つの手術オプションとして標準化されることが期待される。そのためには, これまで蓄積されてきたこれらのエビデンスを基に日本の社会的医療事情と照らし合わせながらその安全性と有効性を改めて正しく理解し, 総括することが必要と思われる。本稿では, AFG の歴史的背景を振り返りながら, その安全性と効果, そして今後の展望について, 国内外で示された科学的な根拠に基づいて解説する。</p>

収録刊行物

  • Oncoplastic Breast Surgery

    Oncoplastic Breast Surgery 9 (1), 1-8, 2024-03-30

    一般社団法人 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018198839923072
  • DOI
    10.20699/jopbs.9.1_1
  • ISSN
    24324647
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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