頻回な転倒を呈するパーキンソン病患者に対する多職種による 学際的アプローチ-症例報告-
書誌事項
- タイトル別名
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- Multidisciplinary approach intervention involving medication instruction and environmental adjustment using assistive devices for preventing falls in a patient with Parkinson’s disease: A case report.
抄録
<p>【目的】頻回な転倒を呈する在宅パーキンソン病(以下,PD)患者に対し,多職種による学際的アプローチが転倒回数に及ぼす効果を検討すること。【方法】X-18 年にPD と診断された70 歳代前半の女性。X 年Y 月より看護師による内服指導と理学療法士による自宅内の環境調整を行った。訪問は看護師が内服指導で週4 回,理学療法士が週3 回行った。内服や転倒状況,必要な福祉用具や適切な移動方法は多職種で情報共有を行い,転倒予防を図った。【結果】計 24 か月間の追跡期間中における総転倒回数は164 回であった。Y +11 月に台所と居間に手すりを設置した。経過とともに転倒回数が増え,Y +13 月には19 回転倒した。Y +14 月には緩下剤の内服を再開し,Y +15 月以降は転倒回数が9 回以下と約半数となった。【考察】PD 患者の在宅支援では,内服指導や疾患特性に応じた環境調整を行うなどの多職種による学際的アプローチが転倒予防に有効である可能性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 日本予防理学療法学会雑誌
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日本予防理学療法学会雑誌 3 (2), 25-32, 2024-03-31
一般社団法人 日本予防理学療法学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018198840318208
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- ISSN
- 24369950
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可