直腸切除後人工肛門早期閉鎖の10例

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タイトル別名
  • Ten Cases of Early Stoma Closure after Rectal Resection
  • チョクチョウ セツジョ コウジンコウコウモン ソウキ ヘイサ ノ 10レイ

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抄録

<p>低位直腸切除における一時的stomaの閉鎖時期は,一般的に3カ月後以降とされている.しかし,stoma関連合併症が問題となり,主に海外において早期閉鎖に関する報告が散見される.当科で経験した直腸切除後のstoma早期閉鎖10例につき検討した.年齢は62歳(中央値)で,男性4例・女性6例であった.疾患は,腺癌が8例,NETが2例であり,肛門縁から腫瘍下端の距離は70mm(中央値)であった.閉鎖術前に注腸造影を行い,直腸吻合部に問題のないことを確認した.肛門縁から吻合部の距離は35mm(中央値)であり,切除術から閉鎖術までの期間は12.5日(中央値)であった.直腸吻合部に関わる合併症は認めず,同一入院で切除・閉鎖を施行した8例での切除後在院日数は21日(中央値)であった.Stoma早期閉鎖は,縫合不全発症時の重症化を防ぐstoma造設の利点があり,かつstoma関連合併症を極力回避しうる手法であると考えられる.</p>

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参考文献 (13)*注記

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