認知症治療病棟における理学療法士介入後の実態調査

DOI
  • 北風 草介
    メープルヒル病院リハビリテーション科
  • 中川 敬汰
    広島都市学園大学健康科学部リハビリテーション学科
  • 金井 秀作
    県立広島大学保健福祉学部理学療法学科

書誌事項

タイトル別名
  • Fact-finding survey after intervention by a physical therapist in a dementia treatment ward

抄録

【目的】 認知症治療病棟に理学療法士が3年間介入した影響を後方視的・横断的に検証し、今後の示唆を得ることを目的とした。 【方法】 患者の身体機能・認知機能を機能的自立度評価表(Functional Independence Measure、以下FIM)にて分析し、看護師に対しては半構造化したアンケートにより理学療法士が患者及び病棟職員に与えた影響について調査した。得られたアンケート結果はカテゴリ化して分析した。 【結果】 介入前後のFIMの点数に有意な差は認められなかった。アンケート調査では、患者の身体面の維持や認知面への好影響が示唆され、また病棟職員の知識と技術の向上に影響した。 【結論】 理学療法士の認知症治療病棟への介入は、患者の身体機能・認知機能の低下を抑制する可能性に直接的・間接的に好影響を及ぼしたことが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018198840665856
  • DOI
    10.14870/jptpr.34.44
  • ISSN
    21883041
    1880070X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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