『公立学校教員採用選考試験の実施状況について』より考える「教師不足」

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タイトル別名
  • 小・中学校の教員採用試験の縦断データの探索的分析

抄録

『公立学校教員採用選考試験の実施状況について』(以下『教採状況調査』)は平成17年度(平成16年実施)の教員採用試験(以下「教採」)から毎年,都道府県と政令指定都市等ごとに受験者数等を報告する文部科学省の統計である。この縦断的データの特性や傾向を探索・発掘的に分析し,教職員人事と学校改善の課題を検討する。前述の縦断的データを全国(N=1)と都道府県・政令市等(N=2),47都道府県と20政令市(N=67)に整理するなどして相関関係を探索した。その結果,GDPと22歳人口の推移が主要な相関であることが確認され“若者の教職離れ”は確認できなかった。また,都道府県と政令市等の比較などで“地方から都市部への人口移動”の傾向は確認できなかった。結論として現在を60歳前後教師人口の偏りによる一時的な“大量退職による「教師不足」の時代”として「教採」や現役期間伸長の”職業寿命”改善を意図する働き方改革の展望を議論した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018198840687360
  • DOI
    10.51006/jsira.6.0_15
  • ISSN
    24365009
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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