腰痛予防の取り組み 廃棄物関連施設の職員に対して 第四報

DOI
  • 大田 幸作
    インターリハ株式会社(株式会社リプレ) フィジオセンター
  • 田舎中 真由美
    インターリハ株式会社(株式会社リプレ) フィジオセンター
  • 磯 あすか
    インターリハ株式会社(株式会社リプレ) フィジオセンター
  • 津田 泰士
    インターリハ株式会社(株式会社リプレ) フィジオセンター

抄録

<p>【はじめに、目的】</p><p>当施設では、2013年より地域自治体の廃 棄物関連施設職員に対する腰痛予防の取り組みを継続しており、その内容について本学会で報告してきた。COVID-19の影響を受け、2020年から2021年にかけて対面講習会を中断したが、その間動画にて対応を行い、2022年後半より対面講習会を再開した。第四報では、再開後の受講者の感想および効果の検証を報告する。 </p><p>【方法】</p><p>動画での開催における目標は、腰痛に適切に対処する、および痛くない方法で身体づくりを継続するとした。再開した 2022年は、以前より実施していた内容「腰、足などの痛みに 対処する姿勢や動きを改善して動きやすい身体を作る」に上肢のケアも追加して実施、合計8回 (8施設)、合計388名に対して 30分または60分の講習会を実施した。講習会後のアンケート調査、1「講習会は面白かったか」、2「講習会で教わった運動についてどう思ったか」、3「講習会で教わったストレッチなど実践できるか」、4「クールダウンの体操は実施」、5「腰痛体操の実施」の各質問により、本講習会への感想を収集して2019年の結果と比較した。 </p><p>【結果】</p><p>2019年および2022年では、質問1では、「面白かっ た」が17.2%と13.7%、「参考になった」が、57.2%と61.9%、 「分かりやすかった」が22.9%と23.3%だった。質問2では、 「効果がありそうだ」が94.4%と93.0%、質問3では、「継続して実践していく」が、64.4%と75.5%、「フォローがあれば継続できる」が16.2%と10.2%であった。質問4では「実施していない」が87.9%と89.0%であった。質問5では「月数回」以上実施しているものが、42.1%と53.7%であった。 </p><p>【考察】</p><p>2020年から2022年後半まで、対面の講習会を開催することが出来ず、その間は、動画にて講習会を開催して対応を行ったため、当初はネガティブな感想の増加を予想していた。しかし、ほとんどの項目で同等、またはポジティブな感想が増加していた。理由として、2013年からの継続的活動の効果と、中断時も動画を利用することで、各職員の腰痛予防意識に好影響を与えたのではないかと考えた。 </p><p>【倫理的配慮】</p><p>結果の集計には個人が特定できないよう配慮し、学会発表の目的や方法について自治体担当職員に説明し同意を 頂いた。</p>

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