がんリハビリテーションの臨床-急性期病院の立場から-

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抄録

<p>がん罹患後の生存率の上昇に伴い、がんサバイバーの数は年々 増加している。急性期病院におけるがん治療は、手術による外科治療や化学療法、放射線治療、免疫療法など多岐にわたる。がん患者の多くは、治療を終えあるいは治療を継続しながらも、再び日常生活に戻り、それぞれの立場から、復職を希望したり、育児に精を出したり、学業に戻ることを強く希望している。 がんリハビリテーション (以下がんリハ)では、高強度負荷トレーニングががん再発を予防することが報告されているが、実際の臨床現場では、高齢や廃用の進行、治療による倦怠感や食欲不振に伴う低栄養など、様々な要因で身体活動が制限されるため、推奨量の運動負荷を行うことが難しい場合が多い。今回、がん再発予防に推奨される運動処方の知見を提示したうえで、急性期病院におけるがんリハの実際を、症例を交えながら報告し、今後の更なるがんリハの発展に貢献したい。 </p><p>【倫理的配慮】</p><p>症例は札幌医科大学附属病院の臨床研究倫理審査委員会の承認を受けており、また拒否機会を設けた情報公開を行っている。</p>

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