外傷診療における国際協力
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- 西村 哲郎
- 大阪公立大学大学院医学研究科救急医学
書誌事項
- タイトル別名
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- INTERNATIONAL COOPERATION IN TRAUMA SURGERY
抄録
<p> 外傷は, 世界の疾病負担の第3位になると予測されている. これに対応するために, 臨床現場で外傷医を効率的に養成することが不可欠である.</p><p> AIIMS (全インド医科大学) と日本救急医学会 (JAAM), 日本外傷学会 (JAST) 間の外傷治療の状況について相互協力を深めることを前提として2019年からAIIMSに医師と関連スタッフを派遣し, 逆にAIIMSは日本に医師と看護師を派遣した.</p><p> 本事業によって, 日本の外傷外科医は手術経験を積み重ね, インドで実際の外傷症例を医療現場で体験することができた. インド側のチームは, 災害及び外傷トレーニングシステムを日本側で体験習得し, これをインド側に持ち帰り独自コースを催行することができた.</p><p> 今後はさらに, インド側で一般的ではない低侵襲治療手技の導入を軸として, これらをAIIMSに導入する手助けができると考える.</p>
収録刊行物
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- 日本外傷学会雑誌
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日本外傷学会雑誌 38 (2), 37-44, 2024-04-01
一般社団法人 日本外傷学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018198841753344
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- ISSN
- 21880190
- 13406264
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可