歴史学習における探究を促す「問い」の特徴

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書誌事項

タイトル別名
  • Features of Questions Promoting Inquiry in History Learning
  • An Analysis of IBDP History Learning Strategies
  • IBDP Historyの学習方略の分析を通して

抄録

2018(平成30)年に告示された『高等学校学習指導要領』により、歴史の学びが従来とは大きく変わることになった。教員から教わったことを理解することが中心であった学習から、生徒自身が「主体的・対話的」に思考して深く探究する学習への転換である。資料等から読み取った情報に基づいて「問い」について探究する学習が行われるようになり、受け身な姿勢による暗記学習が中心の状況は改善されつつあるかと思われる。しかし、「主体的・対話的」な学習は行われるようになったとしても、はたして「深い学び」は実現しているのであろうか。 生徒が歴史的思考力を発揮して根拠を明確にしながら議論し、探究していく学習を実現するためには、「問い」のあり方が非常に重要になってくる。そこで本稿では、国際バカロレア(IB)のDP Historyにおける「問い」と学習方略について、『高等学校学習指導要領解説地理歴史編』に例示された「問い」と比較しながら分析を加えた。そして、「主体的・対話的で深い学び」を実現して歴史的思考力を培うような「問い」にはどのような特徴があるのかを明らかにした。

収録刊行物

  • 開智国際大学紀要

    開智国際大学紀要 23 (0), 129-144, 2024-03-15

    学校法人 開智学園 開智国際大学

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018198841854208
  • DOI
    10.24581/kaichi.23.0_129
  • ISSN
    24334618
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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