電動クローラ型1 輪車の開発と植栽作業への導入効果

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タイトル別名
  • Development and Application Impact of an Electric Crawler-type Barrow in Planting Operations.

抄録

<p>伐採・搬出作業と比較して,これまでなかなか機械化が進まなかった造林作業の作業能率向上と労働負担の低減を目的として,電動オーガを搭載可能な電動クローラ型1 輪車を開発した。本機は,岩や伐根等が散在する急傾斜不整地において,障害物を避けながら自由に走行できる高い機動性と走破性を備え,60 kg の荷物を積載して30 度の斜面を直登方向,横断方向へ安定して走行することができた。また,荷物を積載した急な下り坂においても,機械が滑走することなく,安全に走行可能であった。本機を用いて,コンテナ苗の運搬および植栽に関する実証試験を行った。その結果,運搬作業では従来の人力作業の約2.5 倍の能率向上を確認した。一方,植え付け作業ではディブルを用いた人力作業と同程度の作業能率であった。これらの結果をもとに,1 日に植栽可能な苗木本数をシミュレーションで求めた結果,運搬距離が長くなるほど電動クローラ型1輪車を用いた作業において多くの苗木を植栽できることが明らかとなった。また,作業中の労働負担については,苗木運搬,植え付け作業ともに,1輪車を用いた作業の方が,主観的評価において楽だと感じる運動強度であることが分った。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018198843718272
  • DOI
    10.18945/jjfes.39.5
  • ISSN
    21896658
    13423134
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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