超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)後化膿性リンパ節炎に対してEBUS-TBNAにて排膿し軽快した1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Purulent Lymphadenitis After Endobronchial Ultrasound-guided Transbronchial Needle Aspiration (EBUS-TBNA) That Improved by Drainage with EBUS-TBNA
抄録
<p>背景.超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)は合併症の頻度は低いが,感染性合併症は重症化するリスクがあり注意が必要である.今回我々はEBUS-TBNA後に化膿性リンパ節炎をきたし,EBUS-TBNAにて排膿し軽快した症例を経験したので報告する.症例.症例は33歳男性.健診にて胸部X線異常を指摘され,当院紹介受診となった.CT上両側肺門・縦隔・腹部リンパ節腫大,右上葉に空洞性結節を認め,#7リンパ節からのEBUS-TBNAで病理学的にサルコイドーシスと診断した.頭部MRIにて脳病変を認め,気管支鏡検査11日後にステロイド大量療法を開始した.気管支鏡検査39日後(第1病日)当科再診時に発熱があり,CTで内部に低吸収域を伴う#7リンパ節の腫大を認め,採血でWBC,CRP上昇もあり化膿性リンパ節炎の診断で抗菌薬治療を開始した.第5病日に採血,CTを再検したが改善なく,第6病日にEBUS-TBNAによる排膿を実施し培養検査にて複数の口腔内嫌気性菌が検出された.以後抗菌薬治療を継続し軽快した.結論.化膿性リンパ節炎に対してEBUS-TBNAによる排膿は良好な転帰につながる可能性がある.</p>
収録刊行物
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- 気管支学
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気管支学 46 (2), 90-95, 2024-03-25
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018198843725056
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- ISSN
- 21860149
- 02872137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可