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- 米山 高生
- 東京経済大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Contributions of Insurance Companies under Decarbonization against Climate Change: From Business Models of Insurances
- —保険学の関連からの課題と展望—
抄録
<p>SDGsが保険会社および協同組合共済の経営に対して与える影響は大きく受け止めるべきである。しかし17の目標の実現すべてにコミットメントすることは現実的ではない。企業は,ビジネスモデルに則して実現可能な目標を選択肢にコミットメントすることが大事だと思われる。国谷(2019)によれば,SDGsの17の課題はお互いに密接に関連するものが多く,あえて優先課題をあげるならば,地球温暖化ガスの抑制と食糧危機が重要課題であるという。化石燃料の使用によって生じる地球温暖化に対しては,広瀬(2010)のように批判的な考えも多かったが,IPCCの一連の報告書によって,人間の経済活動が地球温暖化に与える影響が確実なものと認識されるにつれて,脱炭素化,さらに脱炭素経営がビジネスにおける重要な課題となった。本稿では,主に脱炭素経営に焦点を絞り,生命保険,損害保険および協同組合共済の果たしうる貢献について,それぞれのビジネスモデルの特徴にもとづきながら,検討を加える。その際に,これまで行われてきたケースを参考として引用し,出来るだけ具体的に考察するように努めた。</p>
収録刊行物
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- 保険学雑誌
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保険学雑誌 2023 (660), 660_99-660_113, 2023-03-31
日本保険学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390018198843776256
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- ISSN
- 21855064
- 03872939
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可