中枢自律神経系の系統発生:節前細胞の比較解剖学

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タイトル別名
  • Phylogeny of the central autonomic nervous system: comparative anatomy of preganglionic neurons

抄録

<p>哺乳類の脳幹には,副交感節前細胞からなる脳神経核が存在し,鰓弓運動性の脳神経核とは区別される.一方,魚類や両生類では,脳幹の節前細胞は,鰓や鰓弓由来の筋を支配する運動ニューロンと一体化した神経核を形成するが,核内部では多様な分化傾向がみられる.爬虫類・鳥類の節前細胞は,哺乳類と同様に鰓弓運動性の脳神経核から分離して,迷走神経背側運動核や唾液核を形成している.哺乳類の交感節前細胞は,中間質の内外方向に複数の神経核を形成する.他の動物でも,交感節前細胞は中間質に神経核を形成するが,主となる神経核はそれぞれ,両生類では外側領域,硬骨魚類と鳥類では内側領域,爬虫類では中間領域に位置している.</p>

収録刊行物

  • 自律神経

    自律神経 61 (1), 11-15, 2024

    日本自律神経学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018207786932992
  • DOI
    10.32272/ans.61.1_11
  • ISSN
    24347035
    02889250
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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