看護記録量的監査における自動監査を用いた手動監査の精度の検証

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タイトル別名
  • Assessing the Accuracy of Quantitative Audit of Nursing Records Using Automatic Audit
  • カンゴ キロク リョウテキ カンサ ニ オケル ジドウ カンサ ヲ モチイタ シュドウ カンサ ノ セイド ト ケンショウ

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抄録

【目的】看護記録量的監査において、自動監査を用いて手動監査の精度を検証する。【方法】2021年6~7月に大阪府下のA病院において、23の監査項目毎に、17病棟の看護師が手動で行った監査結果(記録が完遂している患者割合)と監査日が同日の自動監査結果を比較し、一致状況(差)を算出した。監査結果の差が小さい場合は記録の有無を判定できており、手動監査の精度が高いことを表す。監査項目別に精度の傾向を検証した。【結果】監査項目「1つの漏れなく実施入力している」(1ヵ月間の実施入力漏れの有無をカウント)では、自動では記録はあるが手動では記録がないと評価した病棟は、全体の37.5%であり、自動では記録はないが手動では記録があると評価した病棟は、62.5%であった。他の監査項目においても同様に検証することが可能であった。院内全体では、リスク評価や計画に関する項目は精度が高く、計画の実施やカンファレンスに関する項目は精度が低い傾向にあった。【結論】自動監査を用いて手動監査の精度を検証した結果、監査項目や病棟、年度によって、手動監査の精度が異なることが明らかになった。

収録刊行物

  • 大阪大学看護学雑誌

    大阪大学看護学雑誌 30 (1), 38-46, 2024-03-31

    大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018218945373696
  • NII書誌ID
    AN1048165X
  • DOI
    10.18910/94628
  • ISSN
    21898820
  • HANDLE
    11094/94628
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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