市販シーラント材3種類におけるタイプIコラーゲンを用いた3次元培養法による細胞生存率

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タイトル別名
  • Cell Survival Rate using Three-dimensional Culture Technique with Type I Collagen on Three Commercially Pit and Fissure Sealants

抄録

<p>現在,齲蝕予防のために小窩裂溝填塞材は臨床で多用されている.これらの小窩裂溝填塞材は様々な生物学的試験で安全性が評価されてから我が国では市販されている.タイプIコラーゲンを用いた3次元培養では,生体組織内のように培養細胞はコラーゲンゲル内で立体的に含まれる.そのため,2次元培養の細胞生存率試験の結果とは異なる結果が得られる可能性が考えられる.今回,市販のレジン系2種およびグラスアイオノマー系1種の小窩裂溝封鎖材を用いてMTT法による細胞生存率を比較した.その結果,2種のレジン系の小窩裂溝封鎖材ではともに光照射時間によって細胞生存率に大きな差が認められ,光照射の時間が不十分な場合には低い細胞生存率が認められた.また,グラスアイオノマー系の小窩裂溝封鎖材は,10秒間光照射した場合にはレジン系の小窩裂溝填塞材よりやや低い細胞生存率であった.また,練和後3分と5分との時間差では有意差が認められなかった.これらの結果から小窩裂溝填塞材の使用について光照射時間には十分な注意が必要であることを再確認した.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390018274811724288
  • DOI
    10.11223/jard.22.19
  • ISSN
    18800815
    13489615
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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